こんにちわ。
施設基準管理士、カジハヤトです。
2026年度診療報酬改定(いわゆる「短冊」)では、精神科・一般を問わず多くの病院に影響する「様式9の見直し」が示されました。
様式9は、入院基本料や特定入院料の施設基準を支える非常に重要な書類です。
今回の改定では、「業務の簡素化」と「現場実態の反映」を目的として、運用ルールの見直しが行われます。
本記事では、病院職員として知っておきたいポイントを整理して解説します。
この記事は医療機関の職員で「様式9の見直し」に興味のある方にオススメの記事です。
実際に運用・算定・請求する際は厚労省の資料をよく確認してくださいね
目次
2026年度(令和8年度)診療報酬改定|様式9の見直しとは?病院職員が押さえておくべきポイント

様式9とは何か
様式9は、看護要員の必要数および配置数を算出するための届出様式です。
主に以下の内容を記載します。
- 看護師・准看護師・看護補助者の勤務時間数
- 日勤・夜勤別の勤務実績
- 入院患者数、平均在院日数
- 看護職員配置数、看護師比率
この様式により、7対1・10対1看護などの入院基本料が維持できているかが判断されます。
そのため、様式9は届出時だけでなく日常管理が極めて重要な書類です。
2026年度改定で何が変わるのか
今回の見直しは、
- 「Ⅰ-2-2 業務の効率化に資するICT等の利活用の推進」
という項目の中で示されています。
ポイントは大きく2つです。
① 病棟勤務時間に算入できる内容の拡大
これまで算入できなかった次のようなケースが、病棟勤務時間として認められるようになります。
新たに明確化された内容
- 他病棟患者への緊急対応など不測の事象への短時間対応
- 入院患者に付き添い、検査や処置のため一時的に病棟外で看護を行った時間
これらは日常的に発生している業務でありながら、「病棟外だから除外」とされていたケースも少なくありません。
今回の改定により、現場の実態に近い勤務時間管理が可能になります。
② 小数点以下処理方法の整理・統一
様式9ではこれまで、
- 切り上げ
- 切り捨て
- 第2位処理
など複数のルールが混在していました。
2026年度改定では、注意事項の整理により処理方法を可能な限り統一する方向が示されています。
これは・・・、そもそも何でそんな設定にしたんだって話。
これにより、
- 計算ミスの防止
- 担当者ごとの差の解消
- 届出書類の確認負担軽減
が期待されています。
病院職員が注意すべき実務ポイント
今後の運用で特に重要なのは次の点です。
-
緊急対応や付き添い看護の記録を残すこと
-
病棟外看護時間の根拠資料の保存
-
新しい小数点処理方法の確認
適時調査では、算出根拠の説明が求められます。
記録と様式9の整合性が必要ですよ。
まとめ
2026年度診療報酬改定における様式9の見直しは、
- 医療現場の実態を反映し
- 看護業務を正当に評価し
- 届出業務の簡素化を図る
ことを目的とした前向きな改定です。
様式9は記録管理や運用を誤ると施設基準に影響する可能性もあります。
看護部門と事務部門が連携し、「正しく記録し、正しく算入する」体制づくりが、今後ますます重要になるでしょう。
今回はここまでです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。






