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こんにちは。

施設基準管理士、カジハヤトです。

前回の記事では「物価対応料」の全体像をお伝えしました。

ご覧いただいた方から、こんな声をいただきました。

「精神科の点数はどこに載ってるの?」 「うちの病棟で算定できる点数が知りたい!」

そうなんです。前回の答申解説記事では、精神科病棟の点数は「その他同様に対応」とだけ書かれていて、具体的な点数が見えにくかったんですよね。

そこで今回は、2026年3月に発出された告示をもとに、精神科病棟・精神科特定入院料に関する物価対応料の点数を全区分まとめて一覧にしました

施設基準担当の方も、病院経営に携わる方も、ぜひブックマークしてください。

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本記事は2026年3月発出の告示に基づき作成しています。

実際の算定に際しては、最新の通知・解釈通知もご確認ください。

【2026年診療報酬改定】精神科病院スタッフ必見!物価対応料、うちの病棟はいくら?全病棟種類別点数一覧

「2026年診療報酬改定|精神科病院スタッフ必見!物価対応料、うちの病棟はいくら?」を連想させる写真

物価対応料とは?(おさらい)

物価対応料とは、令和8年度(2026年)診療報酬改定で新設された加算です。

光熱水費・食材費・医療材料費などの物価高騰に対応するために創設されました。

ポイントをおさらいします。

  • 📌 届出は不要(現在算定している入院料の区分に応じて自動的に算定可)
  • 📌 1日につき算定する(入院中の患者全員が対象)
  • 📌 令和8年6月〜令和9年5月:通常点数
  • 📌 令和9年6月以降:所定点数の 100分の200=2倍 に引き上げ
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届出不要で全病棟算定できる——これは経営インパクトが非常に大きい加算です。

精神科の物価対応料、全区分一覧(告示版)

2026年3月発出の告示に基づく、精神科関連の物価対応料点数です。

🏥 精神病棟入院基本料

区分 R8.6〜R9.5 R9.6以降
精神病棟10対1入院基本料 13点 26点
精神病棟13対1入院基本料 10点 20点
精神病棟15対1入院基本料 8点 16点
精神病棟18対1入院基本料 6点 12点
精神病棟20対1入院基本料 6点 12点
精神科特別入院基本料 4点 8点

🏥 特定機能病院入院基本料(精神病棟)

区分 R8.6〜R9.5 R9.6以降
7対1 39点 78点
10対1 34点 68点
13対1 31点 62点
15対1 28点 56点

🏥 精神科救急・急性期系

区分 R8.6〜R9.5 R9.6以降
精神科救急・合併症入院料(30日以内) 24点 48点
精神科救急・合併症入院料(31〜60日) 22点 44点
精神科救急・合併症入院料(61〜90日) 21点 42点
精神科救急急性期医療入院料(30日以内) 22点 44点
精神科救急急性期医療入院料(31〜60日) 19点 38点
精神科救急急性期医療入院料(61〜90日) 17点 34点
精神科急性期治療病棟入院料1(30日以内) 14点 28点
精神科急性期治療病棟入院料1(31〜60日) 12点 24点
精神科急性期治療病棟入院料1(61〜90日) 11点 22点

🏥 慢性期・療養系

区分 R8.6〜R9.5 R9.6以降
精神療養病棟入院料 7点 14点
認知症治療病棟入院料1(30日以内) 11点 22点
認知症治療病棟入院料1(31〜60日) 10点 20点
認知症治療病棟入院料1(61日以上) 8点 16点
認知症治療病棟入院料2(30日以内) 8点 16点
認知症治療病棟入院料2(31〜60日) 7点 14点
認知症治療病棟入院料2(61日以上) 6点 12点

🏥 その他精神科特定入院料

区分 R8.6〜R9.5 R9.6以降
児童・思春期精神科入院医療管理料 17点 34点

物価対応料、精神病床の「経営インパクト」を試算してみよう

たとえば100床の精神療養病棟で、平均在院日数が長く稼働率が高い病院では…

精神療養病棟入院料を算定している場合、1日1患者あたり7点が加算されます。

  • 1点=10円として計算
  • 100床・稼働率90%(90人)で試算すると:
期間 1日あたり 1か月あたり(30日) 1年あたり
R8.6〜R9.5 90人×7点×10円=6,300円 約18.9万円 約230万円
R9.6以降 90人×14点×10円=12,600円 約37.8万円 約460万円

まとめ:精神科病院が令和8年6月までにすべき準備

チェック項目 内容
✅ 自院の入院料区分を確認 物価対応料の点数は入院料の種類によって異なります
✅ 届出は原則不要だが… 告示・通知の最終確認を必ず行う
✅ 収益試算を行う 月単位・年単位でインパクトをシミュレーション
✅ ベースアップ評価料の減算規定を確認 既算定病院は減算が適用されるため、正確な収支予測が必要
✅ R9.6以降の2倍化を見込んで計画 予算策定・給与改善計画に先行して組み込む

物価対応料は、届出不要全入院患者に算定可能R9.6以降は2倍という、精神科病院にとって非常に恩恵の大きい加算です。

カジハヤト

ただし、一般急性期と比較すると点数水準は低めです。

精神科病棟は患者の在院日数が長い分、累積効果が大きい点を病院経営の視点から丁寧に伝えていくことが大切です。

今回はここまでです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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