精神科病院では外来待合室に自動販売機(飲料)を置くとめちゃくちゃ売れます。
因みに、私の病院の自動販売機は、町一番の売り上げを誇っているそうです。
自販機の業者から聞きましたので、正確な情報でしょう。
今回は、爆売れの理由とデメリットそして、私の考えを述べてみたいと思います。
【精神科病院】外来待合室の自販機(飲料)が爆売する理由は2つあります
私が見るかぎり、理由は2つあるように思います。
まず、一つ目の理由は外来での待ち時間が長いから
です。
そもそも、精神科病院では、病気の性質上、予約診療がしにくいです。
よって、どうしても待ち時間が長くなります。
長い待ち時間の間に喉が渇けば、自動販売機を利用する事になります。
そして、二つ目の理由は精神科の患者さんは嗜好品を好まれるからです。
自動販売機での売上報告書をみるとわかるのですが、
そのほとんどはコーラとコーヒーが爆売れしています。
医学的なことはわかりませんが、精神科の患者さんは嗜好品を好まれ、たくさん飲む傾向にあるようです。
デメリットもあります
では、待合室の自動販売機を置くべきと思われるでしょうが、デメリットもあります。
デメリットは高頻度でトラブルが起こり、手間をとることです。
私の病院では月2回くらいはおきます。
トラブルの内容は
- 患者さんがお金お入れたが、商品が出てこない
- 患者さんが商品を買ったがお釣りが出てこない
- 患者さんがお金ではないものを入れた
です。
もうおわかりでしょうが、ほとんどが患者さんのトラブルです。
自販機に異常があることはまずありません。
ですが、患者さんは自販機のトラブルだと思い病院職員に声をかけてこられます。
そのたびに用務員の私に連絡が来ます。
「対応をお願いします」
と。
自販機が正常に動いていることを確認し、お金を立て替えて患者さんに渡します。
そして、私は自販機の業者に連絡します。
業者が到着後、自販機の確認を行い、故障でないことを確認し、建て替え分のお金をくれます。
ようするに、精神科病院に自販機を設置するとスタッフの手間が増えます。
自動販売機事業を自営で行ったらいいのでは?
このように、精神科病院の自販機は一般病院の自販機と比べ事情が異なります。
違いをまとめてみました。
・設置後は放置できる
・高確率でトラブルので職員の手間が増える
もちろん、自販機の業者が手数料をくれますが、手数料は微々たるものです。
どうせ手間がとられるのなら、自販機を自営で設置したらどうでしょうか?
とは言え、医療法人では、自販機(飲料)を自営で置くのは無理でしょうから、別会社でやるか?