こんにちは【精神科病院用務員】梶隼人です。

私が、精神科病院に入職して、一番最初に生じた疑問です。

精神科病院ってどういう病院のことをいうんだろう?

私の疑問

ざっくりと、イメージは出来ていても、定義となるとよくわかりません。

今日は、その定義について説明します。

精神科病院ってどんなとこ?精神科病院の定義について説明します!

ざっくり、精神科病院の定義は以下の条件を満たすことです。

  1. 病院であること
  2. 精神病床を有すること
  3. 精神科単科であること

では、順に説明していきます。

条件1:病院であること

条件1は病院であることです。

つ~か、医療機関なら全部病院じゃん?と思われるかもしれません。

しかし、定義となるとそうではありません。

病院とは20床以上の病床がある医療機関を言います。

※病床とは入院用のベッドのことです。

ですから、病床がない、もしくは病床があっても20床未満の医療機関は病院ではありません。

正式にはクリニック(医院・診療所)といいます。

条件2:精神病床を有すること

条件2は精神病床を有することです。

実は、病床には種類があります。

その中でも、こころの病を治療する病床精神病床といいます。

他にも、病床には一般病床、結核病床、療養病床、感染症病床があります。

そう、精神科病院と呼ばれるには病床の中でも精神病床を有していないといけません。

条件3:精神科単科であること

条件3は精神科単科であることです。

因みに、精神科とは診療科と呼ばれるもの一種です。

他にも、内科とか耳鼻科とか整形外科等が診療科の一種です。

単科であるとは一つ診療科のみを標榜しているということになります。

ですから、精神科単科とは精神科のみを標榜していると言うことになります。

とは言え、複数の診療科を標榜していても、病床が精神病床のみなら精神科病院と呼ばれます。

例えば、外来では精神科に加え内科も標榜していても、病床が精神病床のみなら精神科病院と呼ばれます。

まとめ

どうでしたでしょうか?

以上の3つの条件を満たせば精神科病院です。

一言でいってみると、

一言で
病床が20床以上あり、その病床の種類は精神病床で、精神科のみを標榜している医療機関
ということになります。
精神科病院ではない例を一つあげると、大学病院などは病床数が20床以上あり、精神病床も有していますが、精神科単科ではないので、精神科病院とはいいません。
因みに、精神科病院は最近の呼び名で、その昔は精神病院と呼ばれていました。
 本日は、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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