こんにちわ。
施設基準管理士のカジハヤトです。
今回は病院施設基準の確認方法を紹介する記事です。
この記事を読むことでその施設基準が
がわかります。
わたし自身、上司から「今日から施設基準担当ね?」と言われたとき、何から手をつけていいかさっぱりわかりませんでした。
この記事は当時の私と同じように、施設基準とは何ぞや・・・って新人担当者向けの記事です。
因みに、あなたの勤務している医療機関がどんな施設基準を届け出ているかの確認方法は以下の記事を参考にしてください。
届出施設基準の確認方法はこちら
病院施設基準とは?担当者になりました。まずどこを確認?告示・通知?簡単に説明【入門用】
病院施設基準で確認が必要なのは以下の3つです。
- 施設基準(告示・通知)
- 診療報酬(告示・通知)
- 疑義解釈
順に説明していきます。
施設基準【告示・通知】
さて、まずは施設基準(告示・通知)からみていきます。
その前に、ちょっと概要を説明させてください。
施設基準は基本診療料と特掲診療料の2つに分かれます。
さらに、基本診療料と特掲診療料には告示と通知があります。
この告示と通知を確認することが施設基準を確認することになります。
では告示と通知はどこに書いてあるのでしょうか?
それは、厚生労働省のHP「令和4年度診療報酬改定について」に書かれています。
厚生労働省のHPから
「令和4年度診療報酬改定について」にたどりついてください。
直接、飛ぶなら以下のリンクからどうぞ
「令和4年度診療報酬改定について」の中ほどに、「第3 関係法令等【省令・告示】(それらに関連する通知・事務連絡を含む。)」という項目があります。
この中に、告示、通知があります。
具体的には
基本診療料(通知):基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(通知)
特掲診療料(告示):特掲診療料の施設基準等の一部を改正する件
特掲診療料(通知):特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(通知)
となります。
右側からファイルをダウンロードできます。
では実際に施設基準を確認してみましょう。
ここでは、令和4年度の診療報酬改定で新設された「こころの連携指導料(Ⅰ)」を見てみることにします。
「こころの連携指導料(Ⅰ)」は特掲診療料です。
ですので、
- 特掲診療料(告示):特掲診療料の施設基準等の一部を改正する件
- 特掲診療料(通知):特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(通知)
を確認することになります。
まずは、特掲診療料(告示)から・・・。
右のPDFをクリック(ダウンロード)して開いてみましょう。
以下が「こころの連携指導料(Ⅰ)」(告示)の該当箇所です。
告示は大量にありますので、①「ctrl+F」で検索しましょう。
こころの連携指導料で検索すると、②こころの連携指導料(Ⅰ)「告示」が出てきます。
まずはここを確認して理解しましょう。
続いて特掲診療料(通知)です。
同様にPDFをクリック(ダウンロード)します。
「ctrl+F」で検索しました。
これが、こころの連携指導料(Ⅰ)「通知」です。
以上が施設基準(告示・通知)の確認方法です。
これで、「施設基準は完璧!!」と言いたいところですが、実はもう一つ確認する項目があります。
それが、診療報酬(告示・通知)です。
診療報酬(告示・通知)も施設基準について書かれています。
診療報酬【告示・通知】
続いて、診療報酬(告示・通知)の確認をしていきます。
診療報酬というと、医療点数について書かれているように思いますが、施設基準ついても必要なことも書いてありますので。
ですので、必ず確認が必要です。
診療報酬にも施設基準と同様、基本診療料と特掲診療料がありますが、表示の階層が施設基準とは逆になっているので注意してください。
告示・通知があって、基本診療料と特掲診療料があります。
厚労省の「令和4年度診療報酬改定について」でも以下のようになっています。
診療報酬(通知):診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)
施設基準と同様、「こころの連携指導料(Ⅰ)」について実際に調べてみようと思います。
まずは、診療報酬(告示)から・・・。
右の別表第一のPDFをクリック(ダウンロード)します。
施設基準と同様「ctrl+F」でこころの連携指導料を探します。
「こころの連携指導料(Ⅰ)」が見つかりました。
赤枠の部分が、診療報酬「こころの連携指導料(Ⅰ)」の告示です。
よく読んで確認しましょう。
続いて診療報酬(通知)です。
右の別添一のPDFをクリック(ダウンロード)します。
同様に「ctrl+F」でこころの連携指導料を検索します。
赤枠の部分が、診療報酬「こころの連携指導料(Ⅰ)」の通知です。
よく読んで、確認しましょう。
疑義解釈
これまで、施設基準(告示・通知)、診療報酬(告示・通知)と見てきました。
最後に確認するのが疑義解釈です。
疑義解釈は
となります。
施設基準(告示・通知)、診療報酬(告示・通知)の内容を補足する内容ですので、ここも必ずチェックする必要があります。
疑義解釈もこれまでの「令和4年度診療報酬改定について」と同じページの下の方に掲載されています。
ですので、常に目を光らせておく必要があります。
ここでは、疑義解釈資料の送付について(その1)を見てみましょう。
ここに「こころの連携指導料(Ⅰ)」に関する疑義解釈が載っています。
右側のPDFをダウンロードして見てみましょう。
疑義解釈もよく読んで確認しておきましょう。
まとめ
病院施設基準の確認方法を説明しました。
施設基準を確認するには厚労省「令和4年度診療報酬改定について」の
- 施設基準(告示・通知)
- 診療報酬(告示・通知)
- 疑義解釈
を確認する必要があります。
今回紹介した方法では最新の情報が手にはいりますが、情報が散らばっている参照するのが面倒です。
そこでオススメなのが社会保険研究所のが出版している「診療報酬算定のための施設基準等の事務手引」です。
この本では、一つの施設基準に対して必要な
をまとめて掲載してあります。
とくに、いつ発表があるかわからない疑義解釈についてもまとめられており、施設基準によっては改正の経緯も掲載してあります。
病院施設基準関連の本を他にもありますが、疑義解釈と改正の経緯が掲載されている点ではこれ一択かと思われます。
施設基準の担当者の必須アイテムでしょう。
施設基準等の事務手引: 診療報酬算定のための (令和4年4月版)
今回は以上です。
最後目までお読みいただき誠にありがとうございました。